トップページ >> 日本のためのとりなし >> 2011年度 >> 6月号レポート
神の計りごと
― ヨブと東日本大震災 ―
                ヨブ記1:1〜42:17        ヨハネ・皆 川 尚 一
1.ヨブの幸福(1:1〜5)
  今から3500年以上昔、多分族長時代の話です。パレスチナの東、アラビヤ半島の北辺のウズという地域にヨブという名の大族長が住んでいました。ヨブは優れた人物で、その人柄は全く、かつ正しく、神を恐れ、悪に遠ざかっていました。信仰的にも道徳的にも申し分なく立派で、敬虔で、毎週10人の息子、娘のために罪の赦しを祈り求めていました。このヨブに対する神の祝福は形をなして現われ、男の子7人、女の子3人、羊7千頭、らくだ3千頭、牛1千頭、雌ロバ5百頭、しもべらも非常に多く、東の国でこの人に優るほど恵まれた人物はほかにいなかったのです。

2.災いの襲来(1:13〜22,2:7〜10)
  ところがそのヨブに、ある日突如として災いが襲来しました。シバ人が牛とロバとを略奪し去った。羊7千頭が落雷に打たれて死んだ。カルデヤ人がらくだ3千頭を奪って逃げた。その上10人の息子・娘たちが長男の家で宴会していた時、大風がドオーッと吹きつけてきて、家がつぶれ、下敷きになって全滅した。天災と人災が一挙に降りかかり、ヨブの財産は根こそぎ奪われました。しかし、ヨブは言いました、「神与え、神取りたもう。神の御名はほむべきかな」。更に、ヨブの全身は皮膚病かライ病のためできもので覆われて、灰の中に座り、陶器の破片で自分の体を掻いた。彼の妻はヨブの吐く息を嫌って言った、「あなたは尚も堅く保って自分を全うするのですか、神を呪って死になさい」と。しかし、ヨブは言いました、「あなたの言うことは、愚かな女の言うことと同じだ。我々は神から幸いを受けるのだから、災いをも受けるべきではないか」と。

3.天界のドラマ(1:6〜12,2:1〜6)
 
  ヨブの苦難の原因は、天界におけるドラマにありました。それは神様がサタンに対してヨブの信仰の素晴らしさを誇られたのに対して、サタンはそれを認めず、ヨブの全財産を奪い、身体の健康をも奪ったならば、ヨブはたまりかねて神様を呪うに違いないと言いました。神様は言われました、「では、やって見るが良い。ただ彼の命は助けよ」と。つまり、ヨブの苦難はヨブの罪に対する神の裁きではなかったのです。

4.4人の友の裁き(2:11〜37:24)  
  しかし、天界のドラマを知らない地上の人間は、容赦なくヨブを裁きます。エリパズ、ビルダデ、ゾパル、そしてエリフの4人の友は、ヨブに真心から同情して、慰めにきたのです。しかし、ヨブが「自分にはこんな罰を受けるほどの罪を犯した覚えはない」と言い張るので、慰めるどころか、ヨブに「自分の罪を認めて悔い改めよ」と迫ります。これは東洋でも西洋でも、遥か古代から因果応報説、勧善懲悪説が常識になっているからです。
  3人の友は「こんなひどい苦しみが来る原因は過去において犯した罪の報いだ」というのです。また、エリフは「ヨブの苦しみは単なる刑罰ではなくて、神様の教育的な懲らしめである」と言うのです。

5.妻の裁き(2:7〜10)  
  ヨブが足の裏から頭のてっぺんまで皮膚病になって灰を被って苦しんでいた時、彼の妻は同情するどころか、神様を怨んで言いました、
「あなたはなおも堅く保って、自分を全うするのですか。神を呪って死になさい」  
  それに対してヨブは答えました、
「あなたの語ることは、愚かな女の語るのと同じだ。われわれは神から幸いを受けるのだから、災いをも、受けるべきではないか」。  
  この妻がどうなったか、ヨブ記には書いてありません。ヨブのために慰めるどころか、その心の傷に塩をすりこむような不信仰な悪妻の仕打ちを読んだ画家たちは、ヨブの髪の毛を掴んでつるし上げる妻の画とか、ヨブの頭から水をぶっ掛ける画とか、想像力を逞しくして描いています。しかし、どうやらこの悪妻はヨブを捨てて出て行かなかったらしいです。また、ヨブも妻を離縁しなかったらしいです。

6.神の計りごと(38:1〜42:17)
  ヨブが論戦に疲れ果てたとき、神様が出現して言われます、「無知の言葉をもって、神の計りごとを暗くするこの者はだれか」と(38:2)。ヨブは神様と出会って初めて自分が無知による愚痴(ぐち)を並べてきたことを認めて悔い改めました。《但し、ヨブやその友人たちの言葉には信仰的にも文学的にも価値のあるものが多く含まれています》
  かくて、一瞬のうちにヨブの病は全快し、神様の愛と憐れみとを受けて彼は歓喜と感謝に満たされました。4人の友はヨブのとりなしによってヨブを裁いた傲慢の罪を赦されました。そして、ヨブの失ったものは倍加され、ヨブは以前に優って大いに繁栄しました。ヨブ記の最後は次の言葉で結ばれています。
  「この後、ヨブは140年生きながらえて、その子と孫と4代までを見た。ヨブは年老い、日満ちて死んだ」(ヨブ記42:16)
  どうやら、ヨブの妻も悔い改めて赦されたのでしょう。そしてヨブとの間に再び、男子7人、女子3人、計10人の子を産みました。
  結局、ヨブもその家族も友人たちもこの大災害と苦難の原因となった天界のドラマを知ることはありませんでした。神様とサタンとヨブ記の読者だけが隠れた原因を知っているのです。
 
  これによって読者であるわたしたちは次の真理を知ります。人を裁くことのできる者は神様しかいないことを。わたしたちは色々な宗教的、道徳的基準をもっていて、他人の考えや行動を批判したり、裁いたりしますが、それは思い上がりに過ぎません。わたしたちは神様と個人の一対一の関係に割り込むことは出来ないはずです。是非善悪を判定するのは神様しかおられません。  
  ただわたしたちに出来ることは、善意と愛情と畏れとをもって神と人との間に立ってとりなし祈ることであります。もし、忠告することが許されるとすれば、一対一で個人的に謙虚な態度で行い、あとは本人と神様とにお任せしたらよいと思います。なぜならわたしたちは神の計りごとを知らないからです。

7.東日本大震災について   
  2011年3月11日(金)午後2時46分に東日本大震災が起こりました。
この大震災にはヨブを襲った災害が天災(落雷・竜巻)と人災(他部族の襲撃による家畜の大量略奪)といった複合的な災害であったのに似て、三重の複合的災害でした。
(1) マグニチュード9.0の巨大地震が東日本の太平洋沖海底深さ
   10kmで発生しました。震源は最初の気象庁(NHK)の発表では、
   岩手沖、宮城沖、茨城沖の3ヶ所となっていたのに、以後の発表から
   は宮城沖1ヵ所に絞られています。
   この大地震は震度7以上で地震計の針が振り切れるほどであり、
   しかも普通は1分以内でだんだん終息するのに7分間もゆーら、
   ゆーらと振幅が非常に大きかったので、被害の程度も大きくなりまし
   た。
(2) その上、大津波が襲来しました。この津波は岩手県大船渡市から、
   福島県相馬市までの沿岸約150kmに及ぶ海底の三つの断層帯が
   順次崩れる特異なパターンによるもので、最大の波高は25mを越え
   たと言われています。そして大津波により浸水された距離は沿岸か
   ら10kmにも及ぶ地域があったそうです。
(3) その上、福島原子力発電所の水素爆発が津波到達前に発生し、
   1号機から3号機までの原子炉の核燃料棒がメルトダウンを起こし、
   4号機でも使用済みウラン燃料を浸しておく貯蔵プールの水が「崩壊
   熱」で沸騰しプールの水位が見る見る下がり始めました。その結果
   放射能(放射線・放射物質)に汚染された空気が原発から広く拡散し
   また、原発から放射能に汚染された莫大な量の汚染水が海に放流
   され続けていることが発表されています。その結果放射能に被曝し
   た患者や死者も発生していますが正確な発表ではなく、国民は政府
   の発表や対策が適切でないために、わざと隠しているのでないかと
   疑っています。
(4) 結果として発生した人的被害は5月26日現在で下記の通りです。
     死亡者     15,217名
     行方不明者   8,666名
     避難者    103,021名
  ★この大震災の原因については、色々な見方があります。
(A)天災説、(B)天罰説、(C)人工地震・原発テロ攻撃説等です。

(A)天災説
  日本列島は元来、北アメリカ・プレートと、太平洋プレートと、ユーラシア・プレートの上に乗っている。そして太平洋プレートが北アメリカ・プレートにもぐりこむ運動を続けているので、しばしば地震が起こるのであって、これは避けられない自然現象である。
  つまり神のご意思や、ご支配とは無関係であるという考え方です。

(B)天罰説
 これは日本の偶像礼拝と不信仰と傲慢に対する創造主なる神から下された天罰であるから、その罪を悔い改めて神に立ち帰らなければならない。
  これは日本という国家に対する罰という見方ですが、そうした考えを持つ人々の口から、今回の災害が神の裁きであるという預言が出ています。  
  しかし、日本国家についてわたしに与えられた主の預言は天罰ではありませんでした。その一部を引用しますと、以下の通りです。

                   主の預言
 「日本の国は滅びる事はありません。なぜならこの国は全ての国々の存立の基であり、世界全体の存立の基であるからです。人々は自分の住んでいる国を超えて、他の国々を総体的に判断することが出来ません。
  今、力を持って世界を支配している国が世界の中心ではありません。国々の興亡は権力者によって動かされて来ているように見えますが、どんなに力を持って支配している者も、必ず倒されて、新しい権力者が現われ世を支配する、そして歴史は作られてきました。
  しかし、わたしの権威が地球の上に臨む時、この日本の国から発して一切のものを統べ治める働きが地球上に広がって行ったのです。日本はすべての国々の初めの国であり、世界の祝福の基です。なぜならそれは人間中心ではなく、神中心で始まったからです。宇宙万物の創造主である私を中心に、私の意を受けて祭りごとと政治がひとつになって国を治めるということが始まって、これが世界の隅々まで広がって行ったのです」


  この預言によって分かるように、主は日本を全世界の祝福の基として愛し、尊び、祭政一致こそ真の政治のありかたであると示して下さいました。ですから、この災害は天罰ではありません。

(C)人工地震・原発テロ攻撃説
  今回の大震災には不自然な要素が数多く認められます。911ニューヨーク貿易センター崩壊、スマトラ沖大地震・大津波、ニュージーランド・クライストチャーチ大地震等との共通性があると思われます。ヨブの時と同じように、この大震災の背後に天界のドラマがあって、サタンが自然界や人間の手先を使って働いていることを考える必要があるでしょう。いずれにしても、神様の許される範囲でしかサタンは働けないのです。この世界をワン・ワールドとし、独裁的な統一政府を作って人類を奴隷的に支配しようとしている勢力は、主イエス・キリストの出現により滅ぼされることになっています。今回の日本に対する攻撃も天界総がかりで阻止し、
敵の目的を達成できなくしました。わたしたちはこの世界に希望と命とを与える贖い主イエス・キリストを信じて、日本の救い、世界の救いのため
にとりなし祈って行こうではありませんか。              アーメン

トップ>> 日本のためのとりなし >> 2011年度 >> 6月号レポート >> 祈りの焦点へ