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                                        2015/09/13の礼拝説教
  足ることを知る

   第一テモテ6:3〜10               皆川尚一牧師
   くびきの下にある奴隷はすべて、自分の主人を、真に尊敬すべき者として仰ぐべきである。それは、神の御名と教とが、そしりを受けないためである。信者である主人を持っている者たちは、その主人が兄弟であるというので軽視してはならない。むしろ、ますます励んで仕えるべきである。その益を受ける主人は、信者であり、愛されている人だからである(第一テモテ6:1〜2)。

奴隷の心得

 パウロはクリスチャンの奴隷の心得を書いています。皆さんは自分が奴隷ではないから、この教は関係がないと思わないで下さい。ここに「くびきの下にある奴隷」という言い方がしてありますが、くびきというのは牛の首に掛ける道具で、強制的に労働させるため、鼻に金輪を通して主人が引っ張ると、牛はくびきに繋がる鋤を引っ張って畑を耕させられる仕組みになっています。奴隷は嫌応なく主人に絶対服従しなくてはなりません。昔から奴隷にされたのは、戦争に負けて降伏した捕虜や拉致された人、借金のかたに売られた人、その他不幸な理由で奴隷にされたのです。従って身分が高く、教養もあり、気位の高い人々も奴隷となりました。この当時のローマ帝国には約6000万人の奴隷がいたと言われます。ここでパウロが教えているのは、嫌な奴隷の境遇であっても、神様を信じているクリスチャンの奴隷は主人に真心から従いなさいということです。ことにその主人が同じ信仰のクリスチャンであるなら、怠けたりしないで、益々励んで主人の益となるように努める事、これが奴隷の心得です。
 
ヨセフのようになろう
 《創世記第37章〜41章》に出て来るヤコブの子ヨセフは、神様に愛され、また選ばれた尊い子共でした。彼は夢で自分が父や兄たちの救い主となる日が来ることを神様から啓示されていました。父が特別にヨセフを愛したのでヨセフは10人の兄たちから妬まれて、エジプトの国に奴隷として売られました。ヨセフ17歳の時です。

ヨセフ奴隷となる
ヨセフはエジプト王の侍衛長ポテパルの奴隷となりました。ヨセフがハンサムで凛々しく、勤勉で忠実に働いたので主人の絶大な信用を得て、主人の家の支配人となりました。
 ところがポテパルの妻がヨセフに恋をして、一緒に寝ようと迫ったので、ヨセフは上着を彼女の手に残して家から逃れ出ました。ポテパルの妻はヨセフが悪いことを仕掛けたと夫に訴えたので、夫は怒ってヨセフを地下の牢獄にぶち込みました。ヨセフ28歳の時です。

ヨセフ囚人となる
 ヨセフは無実の罪で重罪犯人とされましたが、落ち込むことなく、誠実に模範的囚人として過ごしたので、獄屋番の信用を得ました。そこに王の給仕役の長が無実の罪でぶち込まれてきました。ヨセフは夢で彼が解放されることを神様から示されたので、「あなたが釈放されたら、わたしも無実の罪でここにいることを王様に告げて、救い出して下さい」と頼みました。給仕役の長はヨセフの預言通りに釈放されたのに、ヨセフの事を忘れてしまったのです。 しかし、それから2年後、王様が見た夢を誰も解き明かせなかったとき、給仕役の長はヨセフの事を思い出し、王様に話しました。

ヨセフエジプト副王となる
 王様はヨセフを地下の牢獄から釈放し、夢の意味を尋ねます。ヨセフは「これから7年の豊作が続き、その後7年の凶作が続くので、誰か賢い人を立てて準備をさせなさい」と王に勧めます。王は、「その賢い人はあなただ」と言って、ヨセフをエジプトの副王の地位に登らせて、一切の政治を任せました。それは、ヨセフが30歳の時です。

置かれた境遇の中で最善を尽くす
 わたしたちが学ぶべきことは、ヨセフが奴隷の身分に落とされても、重罪犯人の逆境に置かれても、神様を信じてその置かれた境遇の中で最善を尽くして、明るく、親切で、誰に対しても祝福を送って活き活きと生活したことです。13年間の逆境はヨセフの人格に磨きをかけ、エジプト王国の副王の座に座っても、決して恥ずかしくない人間として成長させてくれたのです。やがて、7年の飢饉が来たときに、お父さんのヤコブを始めイスラエルの家族70人はエジプトにいるヨセフの許に来て救われ、ヨセフの見た子供の頃の夢が現実のものとなりました。
 皆さん、わたしたちは現在の境遇がどんなに辛くても、このヨセフのように神様を信じて、明るく、のびのびと希望をもって誠実に生きて行こうではありませんか。アーメン

次回予告 15.09.13 足ることを知る(第一テモテ6:3〜10)


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