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                                            2012/11/25の礼拝説教
収穫感謝祭

出エジプト23:14〜16
Uコリント6:1〜2
ヨハネ4:32〜38               皆川尚一牧師
収穫感謝祭
  「あなたは年に三度、わたしのために祭を行わなければならない。あなたは種入れぬパンの祭を守らなければならない。わたしが、あなたに命じたように、アビブの月の定めの時に七日のあいだ、種入れぬパンを食べなければならない。それはその月にあなたがエジプトから出たからである。だれもむなし手でわたしの前に出てはならない。また、あなたが畑にまいて得た物の勤労の初穂をささげる刈り入れの祭と、あなたの勤労の実を畑から取り入れる年の終りに、取り入れの祭を行わなければならない。男子はみな、年に三度、主なる神の前に出なければならない」(出エジプト23:14〜16)。

  ここにはユダヤの収穫感謝の三大祭を守るべしとの神の示しが記されています。 
 (1)種入れぬパンの祭(大麦の刈り入れ)
 (2)初穂をささげる刈り入れの祭(小麦の刈り入れ)
 (3)取り入れの祭(ぶどう、オリーブ等の果物の取り入れ)
この三つです。
 その献げ物の精神として二つの柱が立てられています。
(1)空手で神の前に出てはならない。必ず献げ物をささげよ。
(2)初穂をささげよ。最上のものをささげよ。  
 ヘブライ語の「祭(ハーガグ)」にはもともと「輪になって、ぐるぐる廻って踊る」と言う意味があるので、日本の盆踊りと相通じる風習です。古代ユダヤ民族が日本に来た証拠の一つとされています。わたしたちは今日果物を持ってきて収穫感謝祭を守っていますが、これも聖書に基いているのです。

自然界の恵み
 さて、こうした自然界の産物は驚くべき神の恵みの現れとして聖書に記されています。《詩篇96:7〜13》を開いて見て下さい。
 「もろもろの民のやからよ、主に帰せよ、
 栄光と力とを主に帰せよ。
 そのみ名にふさわしい栄光を主に帰せよ。
 供え物を携えてその大庭にきたれ、
 聖なる装いをして主を拝め、
 全地よ、そのみ前におののけ、
 もろもろの国民の中に、言え
 『主は王となられた(=主は支配しておられる)。
 世界は堅く立って、動かされることはない。
 主は公平をもってもろもろの民をさばかれる』と。
 天は喜び、地は楽しみ、
 海とその中に満ちるものとは鳴りとどろき、
 田畑とその中のすべての物は大いに喜べ。
 そのとき、林のもろもろの木も
 主のみ前に喜び歌うであろう。
 主は来られる、地をさばくために来られる。
 主は義をもって世界をさばき、
 まことをもってもろもろの民をさばかれる」。

 そもそも「自然」とは何か? 「自然」とはシナの老子の思想からきた言葉で「おのずからそうなっている」ということです。英語の「ネイチユア」はラテン語の「ナトゥラ」から来ていて、「万物の本性」を意味すると辞書には書いてあります。無神論者は「偶然にそうなっている」と考えて、自然という言葉を使いますが、わたしたちは宇宙万物の創造主であり、生みの親である神様が創り出されたものを自然と言います。老子の言う「道」も同じであると思います。
 神様とその聖なる御心を認めない人々は自然界を我が物顔に支配して、破壊と殺害とを繰り返し、生体系を乱していますが、聖なる神様は必ず彼らを裁いて、その野望を打ち砕かれるでしょう。
 わたしたちは神様の愛と義を信じてそのみ恵みを崇め、感謝して自然界に満ちている神への感謝と讃美に心を合わせましょう。

自然界の讃美
 上記の《詩篇96:11〜12》に、「天は喜び、地は楽しみ、海とその中の生物、畑の作物、林のもろもろの木々も讃美の歌を歌う」とあります。これは譬ではなく、単なる詩的表現でもありません、事実なのです。神様から生まれ出たすべてのものは、動物、植物、微生物、その他の生物はもちろん、無生物と呼ばれる土、水、火、風等のすべてが、みな意識を持ち、感情と知性と信仰とを持って、実際に神様をほめたたえていますし、人間との間の心の交流も出来るのです。自然界は互いに支え合って共存しています。

御所柿を育てる知恵
 先日テレビで御所柿を育てる農家の人が体験談を語りました。「自分は以前、柿の木の下草は全部刈り取っていたけれども、山で足を滑らせて落ちたところが柿の木の根元で、ふんわりと落ちて怪我はなかった。見上げるとそれは御所柿の木で見事な実が成っていた。木の根元には雑草が生い茂り、木々の葉が積み重なって腐葉土が出来ていた。それにヒントを得て、自分の柿の木の根元は刈り取らず、木の葉をかき集めて腐葉土を作るようにしたら、美味しい御所柿が成るようになりました」と。
 自然界の営みは生き物が互いに食べ合って生きて行く仕組みになっています。テレビでは「生存競争」とか「弱肉強食(弱い者の肉を強い者が食う)」という進化論思想が宣伝されていますが、その現象の中にも、万物を支配する神様の偉大な愛と秩序とが働いているのです。それを信じて今年の収穫を神様の恵みのプレゼントとして感謝しようではありませんか。
                                     アーメン
次回予告 12.12.2  主の山に登る(出エジプト24:12)

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