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                                            2012/8/5の礼拝説教
勝利の歌

出エジプト4:27〜31
ローマ8:31〜35
ヨハネ4:21〜26               皆川尚一牧師
勝利の歌
  そこでモーセとイスラエルの人々は、この歌を主にむかって歌った。彼らは歌って言った、
  「主にむかってわたしは歌おう、
  彼は輝かしくも勝ちを得られた。
  彼は馬と乗り手を海に投げ込まれた。
  主はわたしの力また歌、わたしの救いとなられた、
  彼こそわたしの神、わたしは彼をたたえる。
  彼はわたしの父の神、わたしは彼をあがめる。
  主はいくさびと、その名は主。
  彼はパロの戦車とその軍勢とを海に投げ込まれた、
  そのすぐれた指揮者たちは紅海に沈んだ。
  大水は彼らをおおい、彼らは石のように渕に下った。
  主よ、あなたの右の手は力をもって栄光にかがやく、
  主よ、あなたの右の手は敵を打ち砕く」
  (出エジプト15:1〜6)。

  モーセとイスラエルの民は神様が海の中に道を開いて紅海を向こう岸まで渡らせて下さったとき、勝利の歌を歌いました。これは主の偉大なる御わざをたたえる讃美歌であります。日本語に訳すと長くなりますが、ヘブライ語では短い歌詞です。
  「主にむかってわたしは歌おう」(アーシーラー  ヤーウェー)
  「彼は輝かしくも勝ちを得られたから」(キー  ガーオー  ガーアー)
  直訳すると、「なぜなら ご威光が高くあがったから」
  「彼は馬と乗り手を海に投げ込まれた」(スース ウェロヘボー 
                          ラーマー バヤーム)

讃美歌というのは神様の偉大なる恵みと力とを一方的にほめ歌うだけでなく、それを聞いて喜んで下さる神様からの祝福がやってくるのです。つまり、神と人との間に愛と感動の交流が起こります。それは、その感謝の出来事が終わったときだけでなく、皆で集まって讃美歌を歌うとき、過去の出来事の光景が甦ってきて、神様の愛と感動が世代から、世代へと歌い継がれて行くのです。ただ人が歌うだけでなく、主がそこに宿って、一緒に歌ってくださいます。イスラエル民族は民族としても、個人としても、3250年前の勝利の歌を繰り返し繰り返し歌い継いで、今日までの幾多の苦難を乗り越えてきました。

イエスの勝利
 わたしたちキリスト者もそうです。2000年前神の御子イエス様がこの世に来て、わたしたちの罪を背負って十字架につき、罪と死と悪魔とに勝利してくださった。この救いの出来事を様々に歌って来ました。
 例えば、今日の献金のときの讃美もそうです。
  「イェスは勝利を取られた十字架の上で、 〜 〜 〜
  イェスは勝利をすでに取られた。イェスは勝利をすでに取られた」
復活の歌もそうです。讃美歌150番
  「悪魔のしばし誇りし勝ちは 今しももろく ついえけるかな」
イエス様の愛の歌もそうです。讃美歌312番
  「慈しみ深き友なるイエスは 罪とが憂いを取り去りたまう」
幾度も歌っているうちに、心の憂いも悲しみも癒されていきます。それはただの心理作用ではなく、イエス様が心の中に来て下さるからなのです。
それは個人が歌うときにも、教会で歌うときにも共通の経験となります。

日本の勝利の歌
 ところで、わたしたちはイスラエルの勝利の歌を学びましたが、日本の勝利の歌はどうなっているでしょうか。
 例えば、「元寇(げんこう)」という歌があります。
 1. 四百余州をこぞる 十万余騎の敵
    国難ここに見る 弘安四年夏の頃
    何ぞ恐れんわれに 鎌倉男児あり
    正義武断の名 一喝して世に示す

  4.天は怒りて海は 逆巻く大波に
    国に仇をなす 十余万の蒙古勢は
    底の藻屑と消えて 残るはただ三人
    いつしか雲はれて 玄界灘月きよし
 これは1281(弘安4)年の夏に元軍十万、東路軍四万が北九州に襲来したときの歌です。時の鎌倉幕府の執権北条時宗は断乎として戦う決意を示し、九州勢に防戦を命じ、関東勢をも派遣しました。そして、神社・仏閣でさかんに祈祷を行いました。その結果大暴風雨が襲来して元と新羅の連合軍は海の藻屑となって一夜のうちに滅びたのです。
これにより、日本は神の国であり、造物主である神様が護って下さるという信仰が生まれました。これは日本人と日本民族の底力となっています。明治25年4月永井建子作詞作曲の歌です。

 大東亜戦争では神風は吹きませんでしたが、過去の輝かしい歴史を歌うことによって、わたしたちの活力は甦るのです。マッカーサー占領軍司令部は日本を侵略戦争の国として軍歌、及び戦意を高揚する歌謡曲を歌う事を禁止しました。その影響は今に至るまで続いています。しかし、台湾では今尚歌い継がれています。そのうち日本でも軍歌復活の日が来るでしょう。イスラエル民族が聖書の中で歌い継いでいるように、神を讃美する歌として甦ることを祈ろうではありませんか。
                                    アーメン
次回予告 12.8.5 神は名医(出エジプト16:22〜27)

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