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                                            2012/4/1の礼拝説教
帰国の時

出エジプト4:18〜20
使徒9:31
マタイ2:19〜23               皆川尚一牧師
家族の同意
  モーセは妻の父エテロのところに帰って彼に言った、「どうかわたしを、エジプトにいる身うちの者のところに帰らせ、彼らがまだ生きながらえているか、どうかを見させてください」。エテロはモーセに言った、「安んじて行きなさい」。主はミデヤンでモーセに言われた、「エジプトに帰って行きなさい。あなたの命を求めた人々はみな死んだ」。そこでモーセは妻と子供たちをとり、ろばに乗せて、エジプトの地に帰った。モーセは手に神のつえを執った(出エジプト4:18〜20)。

  シナイ山で神様の召命を受けたモーセはミデヤンに帰って行きました。そして、ここには書いてありませんが、先ず妻チッポラの同意を得たはずです。なぜなら彼は妻に自分が神の召命を受けた事を語り、妻と2人の子供をエジプトの身内に紹介するために連れて行く必要がありました。妻の父エテロに会って「エジプトにいる身内の者たちが生きながらえているかどうかを確かめに帰らせてほしい」と、了解を求めました。モーセはエテロに神との出会いや召命のことを説明してはいなかったようです。それを話すのに良い時期であるかどうか、確信が持てなかったのでしょう。ですから、「身内の安否を確かめるため」という、ごく常識的な理由で了解を求めたのだ思われます。エテロは了解し、「旅の平安(シャローム)」を祈ってくれました。これはエジプトに帰国するのに大切な第1の条件でした。

神のお告げ
 更に、ミデヤンに帰った時に神のお告げがありました、「安心して、エジプトに帰って行きなさい。あなたの命を求めた人々はみな死んだ」と。これはエジプトに帰国するのに大切な第2の条件でした。
 なぜなら、これと似た出来事が《マタイ2:19〜23》にもあるからです。
ベツレヘムで生まれた神の御子イエス様の命をヘロデ王が狙ったとき、天使がヨセフに危険を知らせて、「立って、幼子とその母を連れてエジブトに逃げなさい。そして、あなたに知らせるまで、そこにとどまっていなさい」というお告げをもたらしました。それからまた、ヘロデが死んだ時、「立って、幼子とその母とを連れて、イスラエルの地に行け。幼子の命を狙った人々はみな死んでしまった」というお告げを受けたのでイスラエルの地に帰りましたが、ヘロデ息子アケラオがユダヤを治めていたので、夢でガリラヤに行くようにとのお告げを受けたので、ガリラヤのナザレに行きました。これは、イエス様がのち「ナザレ人と呼ばれる」という預言が成就することになったので、偶然ではなく、神様のご計画であったのです。

帰国の時
 《伝道の書3:1》を見て下さい。 
「天が下のすべての事には季節があり、すべてのわざには時がある」。
とありますように、モーセがエジプトの国を出る時と、帰る時には、それぞれに適う時があるのです。モーセはいつでもエジプトに帰国できたのではありません。神の召命があった。妻の同意があった。妻の父の同意があった。命を狙う人々の死があった。こうした条件が次々と満たされて、帰国の時が満ちたのです。こうしてモーセは、決然として神のつえを執って帰国の途につきました。
 わたしたちも自分の行動を決めるのに、時が満ちる必要があります。希望と忍耐とをもって神の時を待ち望んで行こうではありませんか。
                                     アーメン
次回予告 12.4.15 頑固の原因(出エジプト4:21〜23)

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